ぼくらのくらし

食、住まい、愛用品。奈良市の生活。心地良い暮らしのアイデア。

奈良市のホテル開発について思ったこと。

こんばんは!

いつもありがとうございます。

久々に奈良の話題です。

 

奈良県は観光業以外に主要な産業が無く、人口も減少傾向で、大阪に消費が流出しているのはご承知の通りです。

県自体が典型的なベッドタウンです。

一方、唯一の光明である観光業もコロナ禍になって陰りが…。

観光地として生き残れるのでしょうか。

 

個人的に思うことですが奈良市は観光地として、恵まれ過ぎているほどのポテンシャル(観光資源)があります。

これだけの魅力的なエリアがありながら、奈良市は観光客が来てもお金を落としてくれない理由の1つは、日帰り観光客が圧倒的に多いことのようです。

よって、奈良市としては滞在型の観光をしてもらい消費額を上げていきたい。

そこで全国最下位クラスのホテル客室数を増加させたいようです。

個人的に宿泊するだけのビジネスホテルは奈良には不要だと思います。

必要なのは特別な体験ができる高級ホテル・高級旅館あるいはコンセプトのある宿泊施設です。

 

ところで私は県外の人間ですが、数年前、奈良市にとても魅力を感じて引っ越してきました。

私と同じように、おそらく奈良県生まれの人よりも、他県の人の方が奈良の魅力を分かっていると思います。

すなわち観光客や移住者の方です。

休日に、ならまち、奈良公園猿沢池、東向き商店街あたりを散策している奈良県民が果たしてどのくらいいるのか・・・。おそらく大阪へ行かれるのでしょう。

もちろん大阪で消費をしたい気持ちもよく分かります。

東京の次に都会で、大阪は新しいお店も多いし楽しいですよね。

今後も奈良県民の多くの方は大阪で働き、大阪で消費していくのだと思います。

この歯車の流れは変えられないと思います。

 

ですから、奈良県民が奈良の魅力を放っておくのなら、他県民の方に魅力を理解してもらえばよいと思います。まあ、そうやって出来たのが今の奈良県の現状でもあります。

そして、奈良に高級ホテル(JWマリオット奈良、ふふ奈良)が2つできました。もう1つは吉城園に建設中です。

外資系ホテル等が歴史ある土地を開発するとき、どうしても住民の方の反対意見が出ると思います。

反対される方の気持ちもわかります。

反対意見も真当で正しいと思います。

でも、これは数の原理で決まってゆきます。

多くの奈良県民が奈良の魅力を理解しない一方、他県民や海外の方が奈良の魅力を放ってはおきません。

(余談ですが、奈良は若い人よりも年を召された大人の方にとって魅力があると思います。)

奈良県民が有効に使わないのなら、有効に使ってくれる人向けに開発しよう、という流れはごく自然です。

そこで日本や海外の富裕層を取り込むために、高級ホテルが誘致されるのです。

奈良に高級ホテルができて、富裕層がお金を落としてくれると奈良県としては嬉しいですから。

これが、私を含め奈良市民の方が望んできた姿だと思います。

もし、今の奈良をこれ以上変えたくないのであれば、今の歯車の流れを変えるには、まずは、少なくとも奈良県民の過半数以上が奈良を存分に楽しむ必要があります。でも、肌感覚としてそれは難しそうです。

 

そういえば先日、JWマリオットに宿泊しました。

とても気に入りしました。

市街地エリアで観光地とは離れていますが、蔦屋書店が近くて思いのほか楽しめます。

次は、ふふ奈良に泊まりたいです。

あそこは浮御堂が近いので、歩いて散策するのも楽しそうです。

 

現在、建設中の吉城園の高級ホテル。

こちらは森トラストが誘致中だと思いますが・・・マリオット系列になると思いますので、ウェスティンホテルを本命として勝手に予想しています。

もしかして、もしかすると、日光にできたように、リッツカールトン奈良になるのかも…。そうしたらとても楽しみで、奈良を楽しむ理由が1つ増えます。

そういえば現在の県庁は移転の話題も出た時期があるのですが・・・どうなったのやら。

個人的に、奈良県庁の移転には賛成です。

吉城園にできるホテル、ふふ奈良が景観を崩すというのなら、そもそも奈良県庁は酷く景観を壊しているように思います。

県庁を移転した後、あの一等地に高級ホテルができると良いと思うのですが…。

 

奈良市は本当に良い所だと思います。

自然豊かで、街はコンパクトで、人々は穏やかで、災害も少なく、野菜や果物は美味しい。

奈良に美味いものなし、なんて嘘です。

確かに名物は無いけど、少なくとも食材は美味しいです。

もっと良い街に育っていくといいなあと思います。

自分にできることは、奈良の食や文化を楽しんでお金を落とすくらいですが。

ともかく、これからも奈良市民として貢献していきたいですね。